偏頭痛の症状がひどくてツラい。そんなときはガマンせずに病院に行くことをオススメします。
今回は偏頭痛で病院に行くなら何科がいいのか、また病院の診察で答えられるようにしておいたほうがいいことをまとめました。


この記事のポイント
■日本頭痛学会で頭痛の専門医を見つけることができる
■診察で自分の症状を説明できるようにしておく
病院に行くなら神経内科、脳神経外科、頭痛外来のどれかを選べばいい
診察を受けようと思っても何科がいいのか迷いますよね。
すぐに思い浮かぶのは内科かもしれませんが、内科では偏頭痛について対応しきれない場合があります。
偏頭痛だけでなく頭痛が原因で病院に行くなら、神経内科、脳神経外科、頭痛外来のいずれかです。
神経内科や脳神経外科は、脳や脳の血管、神経のトラブルを専門とする診療科で偏頭痛が理由で受診するときに強い味方になってくれます。
頭痛外来は聞き慣れない人も多いかもしれません。
頭痛外来は頭痛だけに特化した診察を受けることできるところで、頭痛人口が増えたことを理由に設置する病院が増えています。
頭痛外来は比較的規模の大きい病院、大学病院に多いのですが、個人クリニックでも設けているところもあります。

病院の診察ではおもに問診と検査が行われる
偏頭痛の診察では医師の判断で様々な検査が行われることがあります。
問診のほかに血液検査や神経に異常がないかの確認、脳MRIなどの画像検査、脳の血流検査などが行われます。
また、生活習慣の見直しや偏頭痛の予防について総合的なアドバイスももらえます。
なによりも心強いのは偏頭痛の特効薬といわれているトリプタン系の薬を処方してもらえること(※飲み過ぎは薬物乱用頭痛になる恐れがあります)。
偏頭痛がひどいだけでなく、偏頭痛の予防や改善に取り組んでいるけど、なかなか効果を感じられないというときも病院に行くことをオススメします。
【補足】今までと違う頭痛が起きたとき
急に今まで感じたことがないような頭痛が起きた場合、くも膜下出血など脳の重大な病気である可能性があります。
そのような場合は救急車などを利用して、一刻も早く最寄りの病院で受診してください。
最寄りの病院を探すなら頭痛の専門医がいる病院検索が便利
病院に行くなら、評判のいいところがいいですよね。病院を探すなら、日本頭痛学会が参考になります。
日本頭痛学会では専門医認定制度があり、最寄りの専門医をホームーページで探すことができます。
また、製薬会社のファイザーが提供している頭痛に関する情報サイトでは、自分の住所を入力すると最寄りの頭痛外来や神経内科、脳神経外科が表示されます。
病院の診察では偏頭痛の症状や原因をキチンと伝える
病院で医師に診察してもらうときに、自分の症状をしっかりと伝えることができれば、それだけ正確な診断がされます。
いざ診察になると緊張してしまうこともあるので、以下のことを前もってメモしておくといいでしょう。
【診察で答えられるようにしておきたいこと】
・いつから偏頭痛が起きるようになったか?
・月に何回起きるか?
・どんなとき(原因やキッカケ)に起きるか?
・頭のどのへんが痛いか?
・どんなふうに痛むか?
・頭以外で痛むところはあるか?
・薬は飲んでいるか?
・家族や親族に偏頭痛持ちはいるか?
また、いつもの生活のなかで偏頭痛がどのように起きているかをメモする頭痛ダイアリーやスマホのアプリ(Android版・iOS版)で記録しておくと、医師も正確な診断をすることができます。
医師から偏頭痛を予防するアドバイスをもらう
診察のときに、偏頭痛について疑問に思っていることや予防するために気をつけていることを、医師に聞いてみましょう。
きっとアドバイスをくれるはずです。
ただし、大切なのは「自分で偏頭痛を予防しようとする姿勢があること」です。
自分で調べて偏頭痛について理解を深めておくことが必要
自分では何も調べずに、医師に頼るだけの人の場合は「もっと偏頭痛について勉強してください」と言われて、予防のアドバイスをもらえないこともあります。
医師も「なにか予防のアドバイスをください」と言われても、質問がおおざっぱすぎて、ありきたりのことしか言えません。
それよりも「◯◯ということをしているのですが、こういうやり方で合っていますか?」と聞いたほうが、具体的なアドバイスをもらえます。
基本的に医師は忙しいので、あまりひとりの患者に時間をかけられないのが本音。
だからこそ、「この人は本当に偏頭痛を治そうとする熱意がある」と感じてもらえるように、自分でも偏頭痛から卒業したいという姿勢を見せることが大切です。
偏頭痛から卒業するために病院をうまく活用する
病院は偏頭痛を改善していくうえで大きな味方になってくれます。
専門の医師から診断やアドバイスをもらえることは大きな安心につながります。
ただし、偏頭痛は病院に行けば治るというわけではありません。
病院をうまく活用しながら、普段の食生活や生活習慣の見直し、偏頭痛のセルフケアを行うことで偏頭痛は改善されていきます。
偏頭痛から卒業するためには、自分で偏頭痛を改善しようという気持ちと行動が必要といえますね。



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